東方神起の反日騒動記事について 「ファンの消極的容認があるのかも、で意識改革がいるのかも」
東方神起のメンバー(通称ユノ)が、先の日産スタジアム公演でファンに猿の物まねをさせた事を、反日に関連づけた行為とされて物議をよんでる。
五人時代からサマドリ(SUMMER DREAM)でファンと交わされる、いつものパフォーマンス。ゴリラのマネであろうと、両手で自分をムギュと抱きしめようと、ファンは笑いながら楽しんでいる事だった。
間違いなく、彼に特別な意図があったとは考えられない。
だが、今回はWOWOWで特番が組まれて生中継され、彼らのライブを見る機会のない方々の目に触れ、定番のパフォーマンスが定番ですまなくなったのだろう。この点においては、確かにトン(東方神起)サイドに配慮不足は否めない。これが問題を拡散させた、まずは第一の要因だと思う。
もう一つの原因は、トンペン(東方神起のファン)の一部の人たちが「消極的ではあるが、炎上もやむなし」とした面があるように見受けられる。
これは私の分析だが。
四月にビギ(東方神起の公式ファンクラブビギスト)の運営がエイベックスからSMエンターテイメントに移り、今までは「日本企業が運営している」という唯一の言い訳ができなくなったファンの層、
「トンは好きだけどSMは頂けない。むしろ嫌い」
「トンは好きだけど、韓国は好きじゃない。嫌い」
的な層が顕在化してしまったようだ。
五人時代も結構いろいろあったが、二人になってからの東京ドームのライブでも、チャミ(チャンミン)がイスマン(SM創設者)コールをファンにさせ、物議をうんだ事があったが、これは大火になる事なく終わった。
仕方がない事ながら、彼らには火種の種はつきず。だが過去に幾度も火種が火種で終わった背景には、「いとし子を守る母のように、
弟を愛しむ姉のように、
恋しい人を求める恋人のように」
彼らを守るに余りある、トンペンの厚くて暖かい愛のべールがあったように思うが、今回は確かにこのベールが薄くなっている感がある。
元々トンペンは哀れで健気なファンだと思う。
「誰か好きなアーティストがいるか」と問われた時、明るく声高に「東方神起」と答えられる人もいるだろうが、問うた人の顔を探りながら「東方神起」と、答える事に躊躇せざる負えない時がある。
「はまっているアーティストがいるの」と告げた時、「まさか韓流じゃないよね」と聞かれる事があるが、この「まさか」なのだ。
周辺の人にトンペンだと認識されてもなお、時にふと近しい人に 「もういい加減にしたら」と言われてしまうことがあるが、「もういい加減に」、この言葉なのだ。
なぜならば、日本には韓国との間には政治的・社会問題が存在しているからだ。
家族や職場など自分の周辺の友人知人に、韓国を好きでない人は確実にいて、時にははっきり嫌韓の人もいる。好きなアーティストのライブを楽しむという、極めて個人的な趣味でしかも簡単なはずの行為を、頑張って乗り越えなければファンであり続けられない層がいるのだ。
四月に韓国で発売された新曲「LOVE LIN」のミュージックビデオで、CGの世界地図に日本が消されていた時、一番心を痛めていたのはこのファン層だった。SMからは公式サイト上で「制作会社の編集課程の問題だった」との説明と釈明があったが、ファンサイトには何の釈明もなかった。当時はすでにメンバーによるIGが始まり、日々更新されていたが、彼らからの釈明もなかった。
余談だが、ファンの中にはこのIGの開始を歓迎ではなく、今回のような事態を想定しては不安視していた方々が大勢いた。
本来ならばカバーにまわるはずのユノオンリーの中に、オギ(ユノの現在の彼女とされるスタイリスト)の存在を隠さないユノに対する不満や苛立ちがあり、カバーどころか油を注いだ感がある。
同時期にチャミにも「国威発揚」発言があったが、これはチャミオンリーを中心として、早い段階で日本語の解釈違いとの拡散で、火種は火種のままですんでいた。
地図の件で何のコメントも出さない事を疑問視する知人への返答として、「理解してくれるファンだけ残ってくれればでいい」的な発言がユノにあったとされ、これが拡散されてダメ押しとなってしまった。
五人時代分裂問題の時も現在のメンバーは、自ら弁解も釈明もせず沈黙を通してきた。今回もそのスタイルをとっている事に理解はできるが、チョッとトンサイドの見込み違いだったかなとも。
春から続いたファンの不安や不満をSMが知らないはずはない。特にまだ会社の責任者であろうヨンミン氏は日本語にも日本社会にも精通している人だから、もしかして今回ぐらいの騒動は想定内だったのかもしれないが。
このファン心理を払拭できないままで、あるいは抑える込む手当てをしないままで、SMは日産スタジアムの3dayをやっちまったのだ。
ひょっとしたらSMはこれからのトンの日本での活動の方向性を、こういう風に考えているのかもしれない。だとすれば、先のユノの発言やもろもろもすんなり私は理解出来るのだけど。
東方神起は韓国のタレントに戻った。
まあ、今までも韓国のタレントではあったのは間違いないのだけれど。
東方神起を語る時に「KーPOPでなくてJーPOPだ」という人がいるが、これからは歌のジャンルは完全にKーPOP。普通のKーPOP歌手。
そうすればCDを日本語で出す必要もなく。韓国色を前面に押し出して活動できる。ライブでも韓国語で歌い、韓国語で歌ったからと問題視される事がなくなるし、ダンサーも韓国で一緒に活動しているメンバーを同行してこれる。グッズ売り場で日本語が理解不足のようなスタッフがいても、ファンは仕方ないと怒らないだろう。
「紅白に出して下さい」などとと、NHKに要望したり、新曲がオリコンで何位だといってはヤキモキ気にする事なく、純粋に彼らのパフォーマンスを楽しめるようになるのではないか。
要するにジャスティン・ビーバーやセレーナ・ゴメスのように、外国人アーティストの扱いでいいのではないかと。
ライブのMCだって、台本通りの台詞を無理やり日本語で覚えさせられてるのだから、段取りを間違えたりは当たり前。ファンも彼らの言葉尻を捉えて、意味をいちいち深く考えなくてもよくなる。チャミがライブでよく言っている「僕たちは外国人なのだから」と。本当にその通りで、「あ~すごい。外国人なのに日本語がうまいなあ」これでいいのではないかと。
と同時に、韓国のタレントなんだから、当然反韓のターゲットにされて叩かれても、これまた仕方ないと、ある程度はスルーするしかないではないか。
愛を持って言いたい。
東方神起を日本から開放して、韓国に。
カシオペアに還してあげませんか。
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